森林伐採とアグロフォレストリー
近年、環境に配慮したエコ商品やあらゆるエコ活動が盛んになっています。その一つに、世界規模で行われている活動があります。それは「アグロフォレストリー」です。
アグロフォレストリーが意味するものはフォレスト、つまり森林です。森林を保護することが大前提である概念から生まれたのが、アグロフォレストリーなのです。
アグロフォレストリーが注目されている背景には、環境保護、主だったものでは森林保護が、現在重要事項に挙げられるからです。今、世界規模でこの活動が行なわれています。
地球上の陸地の25%は、森林といわれていますが、森林は22世紀になる頃にはなくなる可能性もあるという報告もあります。
文明社会が始まったとされる8,000年前には、原生林が世界に今以上に多く分布されていました。しかし、人間社会の進歩と共に木は伐採され、8,000年前の8割がなくなってしまったのが現状です。
なぜここまで森林がなくなってしまったのか?それは、人間社会が発展する度に、生きるための食料をさらに生産しようと、農作物を育てる土地を開墾してきたからです。
農作物や家畜を育てる土地確保のために度重なる森林伐採を行い、ひたすら開墾をしてきたのです。その結果、森林がなくなってしまう現状にまで我々人間は追い込んでしまいました。
森林は、私達が生きていく上で大きな役割を担っています。毎日の生活のすぐ側にあって役に立っているというものではありませんが、私達をこの地球上に生かしてくれているのが森林なのです。
森林を守るためにも、このような危機的状況から脱するために、また改善するために生まれたのが、新たな環境保護の概念・活動であるアグロフォレストリーなのです。