AACRIの活動

森林保護活動として始まったエクアドルのAACRIのインタグコーヒーの栽培ですが、コーヒーだけでなく、熱帯地域の途上国の問題も解決しようと、さらなる活動をしています。

 

それは、熱帯地域の森林破壊の要因の一つであるエネルギー問題への取り組みです。

 

熱帯地域の開発途上国では、エネルギーは主に木質燃料によるものだと先にお話ししました。AACRIは、このエネルギー問題についても、コーヒー栽培を通じて取り組んでいます。

 

熱帯地域では、未だ熱を作り出すのに調理用カマドをつかっています。しかしこれは熱効率が悪く、木質燃料の浪費につながっています。

 

AACRIでは、コーヒー栽培と併行して、熱効率の良いカマドを普及させたり、新たなエネルギーとして環境に優しいバイオガスを推進したりと、森林破壊から守る為の活動を通して、人々の暮らしも豊かにしていく活動を行なっています。

 

バイオガスとは、生物体が持つエネルギーを利用して作られたアルコール燃料・合成ガスの一つで、生物の排泄物や汚泥・汚水、ゴミなどが発酵してできた可燃性ガスのことです。

 

国際的な問題になっている地球温暖化の要因の一つである石油などの化石燃料に替わるものとして注目されており、地球温暖化の防止に有効的とされています。

 

森林破壊から守るために始まったアグロフォレストリーは、その地域の人々の暮らしをより豊かにする活動にまで発展しました。

 

環境を守りながら、経済的な問題と生活の質の向上に努める活動がAACRIの活動です。アグロフォレストリーは、このように森林保護にとどまらない活動になっているのです。