アグロフォレストリーとフェアトレード

アグロフォレストリーの普及は、熱帯地域で今、強化されています。森林保護による環境への取り組みは、国際的に見てもその貢献度が非常に大きいです。

 

そのため、アグロフォレストリーを行なっている地域に対して、積極的にフェアトレードをしている企業もあります。フェアトレードとは一体何なのでしょうか?

 

フェアトレードとは、日本語で「公正取引」と訳されます。その名の通り、買い手売り手の間に不平等が起こらないような商取引のことです。

 

具体的には、発展途上国でつくられた原料・製品を、適正な価格で購入し、かつ継続的に行なうことで、世界的に見て立場の弱い途上国の生産性をあげ、人々の生活改善を目指す活動のことです。

 

発展途上国の貧困問題は、今では世界規模での国際問題です。国家の生産性をあげることが主な目的のフェアトレードは、アグロフォレストリーを精力的に行なう熱帯地域のアジアやアフリカ・中南米を相手に行なわれています。

 

商取引の内容は、先進国への輸出で、先に述べたコーヒーやバナナ、カカオ、また手工芸品や衣服などのものが商材として売買されています。

 

フェアトレードの一番の目的である生活改善は、継続的な売買なしには成立しません。よって、長期に渡っての取引が大切なのです。

 

フェアトレードは民間企業も積極的に取り入れています。大手カフェチェーン店のスターバックスやボディケア・スキンケアのボディショップはフェアトレードで有名です。

 

スターバックスのコーヒーが他のチェーン店と比べて高いのは、フェアトレードによって相手国に公平に還元されているからといわれています。