スターバックスとフェアトレード

アグロフォレストリーと関わりの深いフェアトレードで有名なのは、スターバックスです。世界に名を馳せるスターバックスが、フェアトレードで得たコーヒー豆を使っていることは有名です。

 

しかし、スターバックスがフェアトレードのコーヒー豆を扱うようになったのは、自らすすんで、ということではありませんでした。

 

発展途上国の貧困が国際的な問題であり、大手であるスターバックスはフェアトレードのコーヒーを使うべきだ、という大きなプレッシャーから扱い始めたといいます。

 

今でこそ、「毎月20日はフェアトレードコーヒーの日」と宣伝し、フェアトレードコーヒーであるイタリアンローストを自社の主力商品、アプローチどころとしていますが、実際は世界的にみて大企業である会社は、フェアトレードをしなければならないという声から始めたようです。

 

スターバックスは、エクアドルのインタグコーヒーも取り扱っています。しかし、フェアトレードコーヒーはスターバックスが扱うコーヒー豆全体の0.1%ともいわれています。

 

スキンケア・ボディケア専門のボディショップは、フェアトレードを既に25年に渡ってしている、いわばフェアトレードのパイオニアです。

 

フェアトレードは途上国との取引のため、どうしても取引に援助という考えが入り込みますが、そのような概念を一層し、正当に商取引をするというコンセプトが揺らがずに、独自のプログラムでフェアトレードしています。

 

ボディショップのフェアトレードは、単に「フェアトレードのものを扱っている」というのではなく、世界の現状を変えようとする姿勢が見受けられる、徹底したものです。

 

フェアトレードは、貧困に苦しむ発展途上国の生活の質や置かれている状況を改善するために行なうものという意識がとても強いのです。

 

このように、貧困を救済するという姿勢が、アグロフォレストリーとフェアトレードには共通してあるのです。