フェアトレードとボディショップ
ボディショップが行なっているフェアトレードを、ボディショップは「お客様にもできる身近な国際協力」と唱えています。
1988年にボディショップの創業者であるアニータ・ロディックが、アマゾン地域の森林破壊によって生活の場を負われた先住民カヤボ族に出会い、彼らの状況を見て「なんとかしよう」と思って、彼らのコミュニティを同等のビジネスパートナーとして取引を始めたことがきっかけといいます。
つまり、フェアトレード始まりの根源には、森林破壊があったのです。このような背景から、ボディショップのフェアトレードは、国際問題を十分に意識したものといえるのです。
ボディショップのフェアトレードは「コミュニティ・フェアトレード」といい、コミュニティとはボディショップが支援している地域のことを指します。
ボディショップでは、フェアトレードが長期的に行なわれることで収入源の確保になり、それが教育や医療、住まいの建設、そして農業にも役立つと語っています。フェアトレードの本質、あるべき姿を見抜いているのです。
ボディショップのコミュニティ・フェアトレードで扱っている原料には、ババスオイル・ココアバター・ハチミツ・オリーブ・シアバターといった、肌のお手入れには重要なものがあります。
最近のスキンケア・ボディケア用品には上記のもの、特にシアバターはよく含まれているので、需要が多い分、供給量も増え、発展途上国には安定した収入源となっているのは間違いありません。
フェアトレードは、このようにアグロフォレストリーの精神を組んでいることから、アグロフォレストリーから派生したものといえるでしょう。