アグロフォレストリーとチョコレート
アグロフォレストリーによる農作物で有名なものには、他にもチョコレートがあります。チョコレートの原料であるカカオ豆をアグロフォレストリーによって作り、そのまま仕入れて商品にしている企業もあります。
日本だと、大手菓子メーカーの明治製菓が、これを積極的に行なっています。
明治は2011年3月より、ブラジルのトメアス産カカオ豆100%でつくった「アグロフォレストリーチョコレート」を販売しています。
このチョコレートは、明治製菓がブラジルのトメアスからカカオ豆をまとめて購入し、商品として発売しました。
明治製菓とトメアス産カカオの出会いは、明治製菓がより良いカカオ豆を探して、カカオ豆の原産地である年塀方面に関心を寄せていた時に、トメアスのアグロフォレストリーによるジュースを販売している企業から、アグロフォレストリーを紹介されたことに始まります。
明治製菓がトメアス産カカオを使用することになった一番の決め手は、日系人が生産していることだったからといいます。
トメアスにおけるアグロフォレストリーの楚を築いたのが日系だったと知り、是非日本に紹介したいと思ったからです。
そして、明治製菓は2009年には100トン、2010年には75トン買い付けました。パッケージには再生紙を使っており、表には「ブラジルトメアス産カカオ豆」と表記され、トメアス産であることがしっかりと明記されています。
明治製菓では、カカオ豆の発酵技術をトメアスのカカオ生産者に指導し、カカオのさらなる質の向上を図っています。
そして、今後も継続してトメアスからカカオ豆を輸入する予定です。明治製菓は、単にカカオ豆を輸入しただけでなく、商品名にアグロフォレストリーといれたことで、トメアスのカカオ豆の支援の気持ちも込めているようです。
大手民間企業にもこのようなアグロフォレストリーを支援するところは着々と増えています。ボディショップのボディバターも同じように、アグロフォレストリーを知らない人にも行き届いているのです。