新幹線の歴史
新幹線に格安で乗る方法は、後ほどお話いたしますが、その前に新幹線の歴史をざっとお話いたしましょう。
日本で初めての新幹線は、1964年の東海道新幹線だというお話を、前回いたしましたね。
実は戦前から、日本においても高速鉄道というのはありました。
しかし、1950年代までの最高速度は、100km/h以下しかなかったのです。
我が国は、現在のように裕福ではなかったですから、スピードの出る新しい乗り物を開発しようにも予算がなかったのです。
ドイツでは、150km/h以上の気動車列車がすでに走っていましたし、イギリスでは、最高速度160km/h以上の特急列車が、走っていました。
アメリカにおきましては、当時すでに最高速度が180km/hに達する蒸気機関車さえも存在していました。
その時点では、日本はかなり遅れていたということになります。
1930年代に入ったころ、満州事変や日中戦争が激化してくるにつれ、日本から中国、そして満州へ向かう物資輸送需要が激増してきました。
それにより、主要幹線の輸送力を強化するため、様々な検討が行われました。
その結果、輸送力の増強手段として「弾丸列車計画」というものが、1939年に発案されたのです。
東京から下関までの間を200km/hで、9時間で結ぶと言う計画です。
1940年には承認され、工事が始められましたが、この時点で新しい幹線を増設するということで、「新幹線」という呼び方ができ上がったとされています。
格安チケットで旅をしながら、このようなウンチクのひとつでも旅のパートナーに聞かせてあげてみてはいかがでしょうか?