医療事務と入院患者
外来患者への対応は、自分が患者として病院を訪れた際にスタッフにしてもらったことを思い浮かべれば、比較的想像しやすいでしょう。
その一方で、入院患者への対応は、入院経験がない人にとっては想像が難しいのではないでしょうか?
近年、ひとつの病院が抱える患者の数は、年々増加傾向にあります。
その最大の要因は、高齢化という問題です。
もちろん、医者や看護師の数が不足しているという問題もありますが、最も大きな原因となっているのは、お年寄りが増え、入院患者が増加している点にあるでしょう。
そのため、看護師の求人は毎年必ず数多く出されていますが、その求人数をもってしても、なかなか解決できない問題でもあります。
そういった背景もあり、医療事務という仕事の業務内容の中には、入院患者へのサービスも多分に含まれています。
入院患者への対応そのものは看護師が主に行う仕事なので、医療事務スタッフはほとんど行いません。
その代わりに、費用に関する説明などは医療事務スタッフが行うようになっています。
入院費の内訳に関する説明、あるいは支払いの相談など、医療事務が入院患者と接する機会は意外と多かったりするのです。
また、この他にも入院用カルテの作成や、入院の準備に必要なレントゲン等の資料をまとめるなど、患者の見えないところでの仕事も医療事務スタッフには多数あります。
医療事務というと外来対応のイメージが強いですが、実際にはそれだけではなく、入院患者に対する対応もしているのです。