医療事務とレセプト業務
代表的な医療事務の仕事に、レセプト業務というものがあります。
外来対応など、患者の目に見える部分の仕事が目立つ医療事務ですが、実はこのレセプト業務こそが、医療事務の仕事の柱といっても差し支えありません。
月の初めには、レセプト業務に追われることになります。
レセプト業務は、正式名称を「診療報酬請求」と言います。
診療代を請求するための明細書を作成するのが、この仕事です。
診療報酬明細書の作成自体は、それほど難しい業務ではありません。
今の時代はパソコンという便利なものがあり、医療機関の中にも患者管理やレセプト作成をパソコンでしているところも多くなりましたので、手作業でない場合にはソフトの扱いも覚える必要があります。
忙しい病院の場合、診療報酬明細書は相当な数に上ります。
明細は詳細まで記す必要があるので、その作成には少なからず時間がかかります。
また、患者によって症状が異なれば治療方法も変わってきますから、明細にも個性が生まれます。
その上で、数多くの明細書を作成していくことは、結構な労力を要する作業となります。
とはいえレセプトの作成方法を覚えることは難しくなく、診療科ごとのパターンを覚えてしまえばこなせる業務なので、取り立てて資格等が必要などの制限はありません。
医療事務の求人情報の欄に「レセプト業務」と書かれることも、そう多くはないでしょう。
この業務があるから、求人情報をスルーする等という必要もないでしょう。
レセプト業務をこなすコツは、慣れです。
日々の業務の中で必ず行っていく仕事なので、経験を積んでいけば対応できるようになります。