医療事務とクラーク業務

重要な医療事務の仕事として、クラーク業務というものがあります。
あまり耳に馴染みのない言葉ではないでしょうか?
クラーク業務という仕事は、簡単にいえば事務が行う雑務全般を指します。
ちなみに、クラークという言葉は英語で「事務員」という意味です。

 

クラーク業務には、「外来クラーク業務」「病棟クラーク業務」「OAクラーク業務」などがあります。
外来クラーク業務というのは、主に外来患者に対して行うクラーク業務で、外来患者に対する対応全般を指します。
また、外来患者への案内だけではなく、診察券を確認し、その患者のカルテ、レントゲン写真などといった検査データを揃える業務も行います。
これらの業務は、診察をスムーズに行う上で非常に重要な仕事です。

 

病棟クラーク業務は、ナースステーション内で行うクラーク業務です。
主な内容としては、「カルテ、伝票などの管理」「電話対応」「入院して来た患者、退院して行く患者の受付業務」「面会者への案内」「定期請求業務」「リネン管理」「他のセクションへの搬送」などです。
他セクションへの搬送を行う場合は、その患者に関する書類や伝票、あるいは薬品などに関する搬送を行います。

 

OAクラークは、いわゆるオフィス機器を使用した業務です。
主にパソコンやテレックスなどの操作で、やや専門色が強い業務となります。
労働者派遣法「専門的26業務」のうちの「5号業務」に該当する仕事です。

 

これらの医療事務の仕事は、個別で求人に出されることも多いようです。
OLとして事務で働いていた人などは、クラーク業務の求人に応募してみても良いかもしれませんね。