ベンチャー企業の経営は失敗しやすい

ここまで読んでいただいた方には、ベンチャー企業が革新的なものであることがお分かりいただけたと思います。
若い技術者が、新たな企業を開発していくことは、一見するととても健康的なことに思えます。

 

しかし、ベンチャー企業とは、失敗しやすい企業でもあります。それはなぜでしょうか?

 

まず、ベンチャー企業で開発、提供したものが顧客に受け入れられるかどうかはやってみないとわかりませんし、受け入れられる保証はありません。

 

計画していた売り上げを大きく下回るかもしれませんし、自分の想像の中ではユーザーを獲得できていても、実際にはまったく需要がないという可能性もあります。

 

また、市場調査が行き届いておらず、もうすでに大企業が開発に乗り込んでるジャンルに手を出してしまう例もあります。

 

つまり、いくら創業者が新しいアイディアを持っていても、それが消費者にとって不必要であれば、失敗するしかないのです。それにもし、最初は受け入れられていたとしても、顧客の反応を反映させるまでのペースが遅ければ、どんどん行き遅れてしまいます。

 

ベンチャー企業の失敗しやすい点はそういったところであり、要約すれば「需要のないものに冒険心を発揮しても意味が無い」ということになります。

 

ベンチャー企業で失敗したくないなら、市場での必要性を十分に考慮し、その上でフィードバックを繰り返し、その反応をすばやく反射させながら開発していく「瞬発力」が必要となるのです。