良いベンチャー企業と悪いベンチャー企業
ベンチャー企業ならではの短所があることは、前回の日記でも説明しましたが、では、これからベンチャー企業に入ろうと考える就職活動組は、具体的にどのような点に着目して、良いベンチャー企業と悪いベンチャー企業を見極めればいいのでしょうか?
これは、実は非常に難しい点でもあるのですが、まず第一の前提として、「世情を知っている」ということが必要です。
自分の認識として、そのベンチャー企業と比較できる情報を持っていなければ「見極める」ということはできません。まず、日ごろから様々な企業に目を向け、興味のないジャンルの情報にも着目する姿勢が大事であることを最初にお話しておきます。
では、いざ色々な会社の知識を備えた就職活動中の若者が、ベンチャー企業を見極めるにはどのようにしたらよいのでしょうか?
ベンチャー企業の特性として、「新しいことに挑戦している」という点があるので、まず、「他社にない、ビジネスモデルをもっているか」ということが最も重要となります。
もしそれが、他の企業がすでに開発を進めているテーマであり、その会社の方が開発に成功しているとなると、成長する企業としての価値がないともいえるのです。
そうなれば経営者の調査能力にも疑心が芽生えてきますし、経営者の謳うプランニングをどこまで信用できるか、という点も疑わしくなってきます。
もしこういった経営者が、説明会などで情熱的に将来の展望を語っているならば、熱意がある分成長も期待できるかもしれませんが、すこしでも態度が不遜であったり、嫌なものを感じるならば、企業自体も不遜であると捉えていい筈です。
そもそもベンチャー企業の最大のテーマは「冒険心のある事業展開」です。
情熱が感じられないとなると、芳しくない業績が長く続くのではないかと思われます。
上記のものは、大企業に関しても同じことがいえるかもしれませんが、良いベンチャー企業と悪いベンチャー企業の見極め方としては、「新しいかどうか」を知るために、他社も知っておくという方法が最も適しているといっていいと思われます。