アメリカのベンチャー企業とは?
ベンチャー企業、という言葉が和製英語であることは、以前日記の中でもお話させていただきました。
しかし、それではアメリカではベンチャー企業をどのように呼んでいるのでしょうか?
実はアメリカの方では一般的に、ベンチャー企業のような革新的な事業を「スモールビジネス」と呼んでいます。
ただ、その事業内容は日本のベンチャー企業と異なっており、「急速な成長を狙うものではない」というところがあります。
日本のベンチャー企業の場合、その定義の中には「大きく成長する見込みがある」という点がありますが、アメリカのスモールビジネスにおいては、そういった定義はありません。
むしろ、小さいコミュニティの中でいかに、小回りのきく安定したビジネスを展開していくかということに重点を置いているのです。
そのためアメリカのスモールビジネスは「中小企業」というより「小企業」であり、本当に小さな事業を行っているという、そういった起業として一般的に認知されてます。
もちろん、そのような企業の中では冒険性のある事業開発は起こりませんし、革新的な面もあまりありません。
急進的な事業をする力ではなく、安定感のあるマネージメントが必要とされます。
そのため、ベンチャー企業とスモールビジネスの共通点は「比較的小さな企業である」ことだといえます。
ベンチャー企業自体が、定義の判然としないジャンルなので、どういうものかを把握するのが難しいところですが、一応は「似ている」だけの「別物」であるということです。混同しないように、お気をつけください。