新興企業市場とベンチャー企業

さて、では今回は「新興企業市場」について説明していきます。

 

新興企業市場、といっても経済に通じている方ではないとなかなかわかりづらいかと思われますが、とても簡単なので、とりあえず御一読いただければと思います。

 

まず、新興企業市場というのは、「新しい企業を助ける」ための株式市場です。

 

新しい企業、というのはもちろんベンチャー企業などのことなのですが、新興企業市場はベンチャー企業などの、まだ小さく、上場から遠い位置にある企業を、より早く成長させるために活動しています。

 

具体的にいえば、中小企業ではまかないきれない資金調達を可能とするのが、新興企業市場です。

 

新興企業市場の目的は、ベンチャー企業を、より円滑な流れで上場に導こうというところにあります。

 

この新興企業市場がどのように新鋭企業を手助けしていくのかというと、彼らは株式市場における「上場基準」を緩和させ、上場しやすい環境を提供しています。
こうして緩和することで、上場できる会社が増加し、ベンチャー企業は資金調達しやすくなります。
つまり、新興企業市場は、新興企業であるベンチャー企業の成長のために必要不可欠な「場所」を提供しているのです。

 

ここまで聞くと「こういう市場があれば小さい会社でも、助けてもらえるから便利だな」と感じるかもしれません。
しかし、あくまでも「成長する可能性の高い」ベンチャー企業に向けた提供となるので、どんなに小さい企業であっても、無条件で上場させてもらえるという訳ではありません。
最近では、上場基準も厳しくなっているため、しっかりした成長力のある企業でないと上場できなくなってきています。

 

新興企業市場は、ベンチャー企業の中でも、ポテンシャルの高い企業の進歩を積極的に助けする市場なのです。