ベンチャー企業の経営破綻について

若い企業の上場を手助けしてくれる、東京証券取引所「マザーズ」や、大阪証券取引所「ヘラクレス」など、ベンチャー企業の成長を促す存在についてを説明しましたが、どんなに優れたバックアップ体制が敷かれていても、倒産するベンチャー企業は後を絶ちません。

 

しっかりした事業計画がないベンチャー企業は、やはり途中で破綻しますし、スタートダッシュで転んでしまうと、その後の成長が伸び悩むという点はいなめません。

 

スタートダッシュの時から世間の注目を浴び、早くからセミナー講演に引っ張りだこになっていた企業も、資金繰りができなくなれば、莫大な負債額を背負って社会から消えていきます。

 

そんな企業が社会には溢れていますし、これからもおそらく、「このベンチャー企業なら」と思われていた多くの会社が、「あんなに成長力のある企業だったのに」と惜しまれながら、倒産していくことかと思われます。

 

第一次、第二次ベンチャーブームと違い、資本を得る体制が整っているにも関わらず、不況の波は容赦なく襲い掛かってきます。
倒産を余儀なくされた企業の中には、設備への莫大な投資など、成果が得られると過信して、先走った投資をおこなっていた会社も少なくありません。

 

また、大学発のベンチャー企業の場合は、「適切な指導者がいない」場合もあり、まだ社会を知らない若い芽によって運営されることも多いので、余計に経営破綻しやすい所があるようです。

 

このような経営破綻は、ベンチャー企業だけに言えることではありません。しかし、「冒険心のある若い芽」であるからこそ、水を与えすぎたり、養分を倹約しすぎたりといったことのないように「管理する」ことが大事だということがいえます。